『千葉から緑の党を始めよう!』
日本に『緑の党Greens Japan』が誕生しました。
世界の緑の党(グローバル・グリーンズ)に励まされて。
日本の『緑の人々』に期待されて。
2012年夏、ようやく『緑の党Greens Japan』の誕生です。
「緑の党」の6つの理念
・エコロジー・社会的公正
・参加民主主義・非暴力
・持続可能な社会
・多様性の尊重
私たちは千葉で実現をめざします。
待ちに待った緑の党。日本の各地域で、緑の党の仲間たちが活動を始めました。
活動は私たちの権利。主権は国民にあると日本国憲法は定めています。
一人一人の力は小さいけれど、小さい力が集まって大きな理念が実現します。
私たちは、千葉から活動を始めます。
3・11の福島原発事故は千葉にも放射能を降らせました。
福島に原発を押しつけてきた千葉で、日本の原発ゼロをめざします。
東北に廃棄物を押しつけて、東京の廃棄物を押しつけられる千葉でごみゼロ社会をめざします。
温暖な気候と豊かな農・漁業の千葉で、地産地消をめざします。
千葉都民と言われる人たちと、新しいふるさと千葉をめざします。
普通の人が参加して、普通の人で創る緑の政党です。
政治を二世三世議員に任せたために、利権争いが続いています。
多数決より熟議、行政に頼らない働く議会をつくります。
どの政党も嫌だからと投票にも行かない人たちに、選んでもらえる政党を。
利権も汚職も許さない、いつでもだれでも情報が得られる制度を。
政治を担う責任を、全員参加、みんなで分け合う緑の社会を。
知恵と決意を持って緑の仲間が集まっています。
スロー・スモール・シンプル&スマイル
いじめ・虐待から戦争まで、あらゆる暴力を許さない社会へ。
処理できないゴミと放射能を、だれにも押しつけない社会へ。
だれかが笑うために、だれかが泣く社会は終わりにします。
勝ち負けはスポーツへ。
勝っても負けても、みんなで笑える社会をつくります。
地球に生きる全ての人々と生き物たちと、持続可能な地球を護ります。
緑の党は地球を大切にします!
緑の党で日本を楽しくします!
緑の党に仲間をたくさん集めます!
緑の党を千葉から元気に始めます!
東光弘さんインタビュー全文
東光弘さんインタビュー全文
「大根からソーラーパネルまで」
僕はジャーナリストとして環境をやろうと志していましたが、商品を一つのメディアとして捉えながら環境問題を広く伝えていく仕事に就きました。24歳で会社を作って東京で環境をテーマにしたGAIAという店を始め、無農薬の大根を並べたそばでソーラーパネルも売っていたんです。ブラシが替えられるドイツ製の歯ブラシ、除虫菊蚊取り線香やオーガニックコットン・環境書籍など、衣食住、遊びや知識も含めて環境問題を知ってもらうお店にしました。反原発というコンセプトからスタートしていたので、オープン当初はドイツ緑の党のポスターを店中に貼っていたんですよ。緑の地に、黄色のひまわりがお洒落で。関心のなかった人たちにも入ってきてもらいたいと考えたときに、新しいビジョンや「きれい」「おいしい」といったことがすごく大事だなと思ってやってきています。
お店は2年ほどで軌道にのったので、次に全国を回り、400軒ほどの自然食品店へのエコ雑貨卸しを始め、メーカー、農家さんを回って商品開拓をしました。その中で、やはり地方がよくならないと東京もよくならないし、東京がよくならないと地方もよくならない、両輪なんだなと感じたんです。32歳のとき、GAIAは仲間に任せて、千葉市で自然食品店や自然食カフェを始めたのですが、東京に比べて人口もリベラルな人も少なく、環境への関心も低くて最初は「鳴かず飛ばず」でした。そこで横のつながりを作ろうと2002年に始めたのが、「アースデイちば」でした。みな素晴らしい活動をしているのにばらばらなのはもったいなかった。例えば動物実験に反対している人は、必ずしも原発に関心があるとは限らないとかね。最近はだいぶ融合して、市民団体も小さな天然酵母のパンやさんも、農家さんも「根っこは1つだ」ということが定着してきました。環境活動も商売も、畑と同じです。最初はうまくできないけど、土壌の循環が育まれていくうちにだんだん元気な作物ができてくる。アースデイちばには、今では100店舗が出て1万人くらいの来場者がいるのかな。最近は千葉県全域でこうしたイベント増えたので、太陽エネルギー利用の音響設備や電源を格安で貸し出すほか、手続きなどのサポートをしています。
これまでやってきたことはどれも、「伝えていく」ための場づくりでした。「環境がこんなに危ないのに、なぜみんな気づかないんだ」という上から目線では、やっぱり伝わらない。『場』を通じて焦らずに、まずは楽しく仲良く、コミュニケーションしていく中で徐々に変わってくるのかなと思います。
土を耕し、未来を耕す「ソーラーシェアリング」
25年間、原発に反対してきたけれども、僕は3・11を防げなかった。事故後は食品関係の仕事をやめ、集中的に自然エネルギーの勉強を行いました。この「市民エネルギーちば」は9人のメンバーが10万円ずつ出資した、資本金90万円の小さな合同会社です。出た利益はすべて、自然エネルギーを中心とした環境活動に還流させると定款に謳っているので、実質はNPOですね。去年9月に日本初のソーラーシェアリングによる市民共同発電所、35kwの「Sun Agri」を完成させました。(2015年9月22kw増設)
野立ての普通の太陽光発電は、緑だったところをはがして砂利やアスファルトをひくか、防草シートやビニールを張る、もしくは強烈な除草剤を撒きます。環境のためにやっているのに、それじゃ何だか切ないですよね。僕たちのパネルの下では基本的に、微生物の力を活かした有機農業をやっていきたい。微生物は、空気中の窒素や二酸化炭素を土中に固定してくれます。でも厳密に有機農業だけとしてしまうと、普通の農家さんが参加しづらくなってしまうので、対話を重ねながら、最初は一番毒性の高い殺菌剤からやめてもらうとか、春先の除草剤以外はやめてもらうとかね。今は、農薬を使わずに大豆を育てています。
パネルの面積は、その下の畑の3分の1くらい。隙間だらけですが、日陰をつくったほうが作物はずっとよく育つんです。特に落花生やさつまいもなどは、収量も上がるし形もよくなる。根から吸い上げた水分は、半分が光合成、半分が自分の体を冷やすために蒸散で使われるので、あまり暑すぎると蒸散に多く使ってしまって光合成に回らなくなってしまうわけです。日陰があれば、農作業もずっと楽ですよね。
ソーラーシェアリングは全国に200か所、そのうち半分が千葉にありますが、僕たちは単なる太陽光発電事業ではなく、農業の1つの形としてやっていきたい。最初は「とにかく市民発電所を作ろう」との思いが大きかったのですが、2年めからは本店も現地に移転し、自分もこちらに移り畑を5反歩借りて、農業を前面にして事業を進めています。農業と連動した地域再生プログラムの方法論としてソーラーシェアリングをやっていくという位置づけに変わったんですね。現在、自社で1600kwの計画を進めるとともに、他の環境系の小さな会社が始める市民発電所にもどんどん提携・協力しています。
同時に、誰でも真似できるようソフトをオープンにしていきたい。部品とマニュアルさえあれば自分で設備を設置できる農家さんも多いので、ノウハウをどんどん公開していきます。匝瑳事務所は5~6人泊まれるので誰でも来てもらって、飯でも共にしながら一緒に組み立てていけば、自然と覚えてもらえると思っています。
地域でお金が循環する「畑の上の発電所」で地域再生!
外房地域の高い人口流出率を抑える1つの方法として、エネルギーと循環型農業を組み合わせた地域再生ができないか、という仮説を立て活動しています。農地でこうしたソーラーシェアリングをやってもらえれば、そこから収入が得られる。また発電主体が農業者以外の場合では、畑を無料で地元の農家さんに貸し出し、年間1反歩あたり3万円を耕作協力金としてお渡しし、5万円は地域の環境プログラムに使います。以前は農地法の制約で、畑では耕作以外のことが禁止されていたのですが、2013年3月に農水省へ通達があり、下で畑をやっていれば太陽光発電をしていいことになりました。青果の取扱髙が年々減っていて作物だけじゃ採算が取れない今、農的環境自体を観光資源として付加価値をつけて、人が集う形の農業にしていかないといけません。駐車場やあずまや、加工所も備えた農的公園、体験パークみたいなものの中には、自然エネルギーの勉強ができる場も作りたい。農山漁村再生可能エネルギー法(※)を使って、これから準備を進めたいと思っています。
またSun Agriでは、千葉を始めとした関東圏の方々に1枚2万5千円でパネルオーナーになってもらっています。パネルにはそれぞれ、未来へ対するメッセージを入れてもらって。10年間、そのパネルを弊社が借り受けて年2000円の賃料をお支払し、10年目にパネルを弊社に売却して頂く場合は10,000円の売却料となりますので、オーナー様には5000円の収入になるわけです。自然エネルギーにはインカム(収入)がつくので活動を継続させやすい、これを利用しない手はありません。僕はPARCというNPOの「PARC自由学校」で「自然食品店の作り方」という講座を担当していたのですが、あえて最初の段階から「食べていけること」をテーマにやっていました。環境問題は好きでやっているわけだから日常的に携われたほうがいい、それが収入にもなったらなおさらいい。経済的にも自立しているほうが、持続できますよね。
市原市の「市原みんな幸福債」は、学校の耐震化や公園の整備など使い道が分かる住民参加型の地方債ですが、人気が高くてすぐ売り切れたそうです。私達も匝瑳市に働きかけ、地域住民が出資するソーラーシェアリングを提案しています。
原発を止めて自然エネルギーを増やすということは、お金の地域循環という観点でも、広くみんなが参加できるものなので、その意味やリスク・メリットも共有してもらいたい。地元にお金が還流するしくみを作りながら、「コミュニティパワー」を作っていきたいんです。グリーンズ千葉でも、自分たちの発電所を作ったらいい。技術指導なんかはこちらでやるので、みんなで柱を運んだり、ねじ締めをしたり、とても楽しいですよ(笑)。
※農林漁業の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギー電気の発電の促進に関する法律(26年5月施行)